厭世庭園

As good as it gets

日の出を撮りたかった

今日からわくわく新学期だった。

 

絵を描いてて気づいたら朝3時、寝たら起きれそうになかったので寝なかった。

それで、せっかく寝ないのだから日の出を拝もうということになった。

 

そして、どうせなら見晴らしの良いところで……そうだ!山に登ろう!

……ということになった。

 

100mちょっとの控えめな山、朝5時で灯りもない登山道を撮影機材かついで登る。

ところが、展望ポイントからは上る太陽を遮蔽物なしに見れないことに、ヘロヘロになって到着したあと気づいた。

お間抜けにもほどがあるけれど、目では見れたのが救いだった。

美しかった。

 

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広角レンズで写真を撮った。

マンガを描くとき、よく地元を舞台にしてる。

趣味を兼ねて、背景の参考にする資料を撮って回るのが習慣なのだった。

 

一眼レフには異様に鮮やかさをあげて撮る機能があり、それを用いると労せずこんな写真が撮れる。

 

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一方こちらは望遠レンズ。

空を撮るなら広角だけれど、町並みには望遠のほうがいい感じ。

 

ちなみに先日描きあげた作品の主人公は、この街の森の中にあるラブホの地下で生まれ、写真左上にぽつんと建つ白い給水塔に住み、この画面では見えない右側にある幹線道路の架橋の上で絶命したのだった。

 

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彩度を上げて撮るとぱっとしない山道が魔境みたくなる。

ただし出没するは異形の者じゃなく、朝のお散歩を楽しむ地元のおじいさんおばあさんなのだ。

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腹ばいになって撮ってたらウォーキング中のおばちゃんと目があったので

「おはようございますーっ!」と高らかに挨拶しておいた。

春先だから変なのも湧くだろう……と速やかに了解したのか、おばちゃんもにこやかに挨拶を返し、山道へ消えていった。

平和な朝の澄んだ空気が心地よかった。

 

それではまたいつか。