今日から絵の進捗や雑記を、継続して書いていこうと思うのだった。
日が空いてしまっても、1週間はほったらかしにしないよう続けていきたい。
近況では、一回まずいことをしてしまうと、それが呼び水となって立て続けに失敗を招いてしまう、というのを地で行っている…
埋め合わせるには行動で示すしかなく、したがって描き続けるほかないのだった。
義務ではなく、未来の自分のために時間と労力を捧げたい。
先日のリクエストの設定がこちら…
最初は良い感じじゃないかと思っていたのだけれど、大きめの紙に描いてみてはじめて違和感を感じた。
奥の建物の接地面と水着ちゃんの全身を考えると、地面が急角度で傾いているみたいに想像される。
ここでの改善案は2つ。
1.水着ちゃんはそのままに、背景をあわせる。
2.背景はそのままで、水着ちゃんをパースに合わせる。
今回は案1、小屋を手前に持って来る感じに調整して、鹿の位置をそれに合わせた。
これは望遠気味、遠くから狭い範囲を眺めたときの見え方なのだった。
もし案2にしていたら、これは標準から広角気味の画角で、人間の視野より少し広い範囲を描いていることになる。
手前の水着ちゃんがいる空間は引き伸ばされ湾曲した見え方になったはずだ。
なので、水着ちゃんのポーズを変更……たとえばこっちにダンボールの野菜を差し出して微笑んでるとか、そういう感じにして、臨場感が増すようにサイズ比を強調して描いていただろうと思う。
今回、水着ちゃんのポーズは何も見ず想像で描いた。
首と肩の関係が描いていてしっくりこず、かなりの時間を改善に当ててしまったのを覚えている。
他には、鹿や建物も描き慣れていなくて苦戦した。
でも、彼女の離島での生活が想像されて、自分としては見ていて楽しい絵になった。
結果的に、記憶に残る1枚になったと思う。
練習絵…
練習絵2…
以下は背景を描くときの雑念について…
教室の机とか、その場所の定番みたいなアイテムのくせに、描くのが結構めんどくさい…というのは必ずある。
漫画を描く時、そういうのにどこまで労力を割くかが悩ましい…
机がなくても違和感が出ないカメラアングルで一連のカットを描けて、それでそのシーンの意味が伝わるのなら、机は描きたくない。
机を描かざるをえないアングルでも、なるべく手抜きして楽に描きたい。
もし机がストーリー上どうでもいいアイテムで、場面設定の雰囲気にも貢献しなかったとする。
それなら、”この物体は机なんですよ…”というのが伝わるギリギリまでの手抜きを追求したい。
逆に、その机に何らかの意味―例えば亡くなった重要人物の座席で、花が供えられているなど―があったなら、ディテールまで丁寧に描くとか……とにかく描き方には何らかの工夫を凝らしたほうが良いと思われる。
言い換えると、机を1人のキャラクターみたいに扱うということで、その意味では机はもう背景とはいえない。
あとは、机を描きこむことで場所の雰囲気をよく伝えられる、というケースも考えられる。
廃校の寂れ果てた雰囲気を、サビだらけで蜘蛛の巣が絡まった机を細密に描くことでよく伝えられるとか、そういうケースである。
この場合机はたしかに背景だけれど、意味のある背景と言えそうである。
意味のない背景というのは、画角上どうしても入り込んでしまうから描くとか、絵のなにもない部分の寂しさを埋めるためのものだとか、そういう理由で描かれるものだ。
わたしは漫画の絵の中には、意味のあるものだけを残したい。
そんなことを頑張っているから、工程が遅いと言われるのだろう…
わかっていながら直せないのも、どうしようもない弱さの一形態だ。
描き続けていさえすればいつかは終わるのだから、描き続けるしかない。
ひどい言葉遊びである…
それではまたいつか