なんというか、こういうありふれてて普通な絵が、何も見ないで描くには一番難しいのでは……と思えます。
一方で異世界や外国の景色だとか、ケレン味のきいたやたら広角な絵などは、そもそもの人が見慣れてなかったり見ることができなかったりなので、現実的なものと比べようがない点で描きやすいです。
なぜこんな話題を……と言いますと、1年以上前に載せた”何も見ないで描く方法”……みたいなのが、いまだに見られてたりして、こんな辺境まで手を伸ばすほど、その手がかりに飢えてる人がいるんだな~としみじみ思われたからです。
先の記事から1年半、今ではパース……いわゆる線遠近法だけではなくて、そもそもの空間の捉え方……みたいなのをそれなりに頭に入れとかないと、自由には描けないだろうなと感じられてます。
というのも、皆なにかしら描きたいものが頭にあって白紙に向き合うと思うのですが、場合によっては描く前から、そもそも描けないものを描こうとしてることなどがあるからです。
もっともそういう画角に関する知識は、絶対必要ではないとか、あったら良いな程度の技術だという人もありますが、そういう人は空間把握に関した能力を元から持っていて、自身が特別であることに気づいていないだけです……。
明日は多分ハーバート・ウェストの続きを掲載すると思うのですが、自分の考え方を整理して参照できるようにするためにも、見ないで描く方法について改めて載せたいなと思ったのでした。
レンズの性質についてやらのまとめもそちらに入るように思えます。
こちらは見て描いて練習した絵なのでした。
それではまたいつか。