厭世庭園

As good as it gets

父の誕生日と

はてブの先週のお題は「サボりたいこと」だったような。

だから先週はひとまず引き続きブログをサボって、そして今週になってサボることをサボって記事を書いてみた。

 

さて、しばらく前になるけれど4月8日は父の誕生日。

そこで今年はプレゼントに絵を描いて贈った。

絵の中で父が持ってる大根は、農業体験でお世話になっている農家の方から頂いた。

かなりデカかい大根。

それを父に渡して好きにポーズを取ってもらい、その写真を元に描き上げた次第。

 

父は「ちょっと若いな!」と小さく笑いながらコメントをくれた。

ペン習字と釣りが趣味の寡黙な父だ。

声の調子とか、雰囲気でも喜んでくれてるのが伝わってきて、描いてよかったなと思ったのを覚えてる。

 

 

ところで私は福岡県に住んでいるけれど、この絵は鳥取砂丘から鳥取市街に向かう道の途中にある郵便局から父の住居へと発送した。

絵を描いたのも終始車内でだ。

 

というのも当時は福岡から京都へと、山陰の海沿いを通っての車旅の途中だったから

旅の目的地は京都、専門学校の頃の絵描き友だちに会いに行ったのだ。

福岡から関門トンネルを経て山口に入り、海沿いに島根、鳥取と北上した後に兵庫を横断して京都に入る。

往復で約1500km、それを30時間ぐらいで走った気がする。

先に鳥取砂丘の名前を出したけど…他に出雲大社石見銀山など寄り道もかなりして、夜は各所の道の駅で車中泊してしのいだ。

疲れたら適当な温泉に寄り道して、そんなこんなで3泊4日の旅だった。

この旅の記録は時間とか観光地の印象とかを記録してるので、5/23までにブログに残そうと思う。

 

ここで、なぜそんな半端な日までなのかと言うと、その日にまた旅行に出るからなのだ。

旅行記を書くとして、間にもう1旅行挟まってしまうと、記録に残すやる気がガクッと下がってしまう気がする。

 

ちなみに次の旅行は長崎を巡る予定で、この日程は私の誕生日に合わせた。

誕生日などの記念日の前後1周間以内だと、旅先で特典をもらえるサービスがある。

浅ましくもそれを狙ったわけだ。

あと、これは宣伝だけど私の誕生日は5/21、有名なシリアルキラーのジェフリー・ダーマーと同じだよ、と知り合いには紹介してる。

この冗談で笑ってくれる人とは不思議と気が合うのだった。

 

 

最後に、だらだらと書いてきてここでまた絵の話題に戻るのだけれど、先の旅には絵を描く道具一式を車に乗せて臨んだ。

でも結局、描いたのは父の絵1枚きりだった。

旅に出る前は、景勝地を転々としながら絵を描いてる自分を想像していたのだけれど…

 

景色の絵を描くのは、多分2つの理由がある。

1つには自分がそこを旅したという記録を残して、それを絵を通して思い出して楽しむため。

2つにその景色を前にした感動を、絵を通して再び心のなかに湧き上がらせるため。

景色の絵を描かなかったのは、自分の中にそういう理由を求める切実さがなかったからかもしれない。

 

今度の旅行では、この絵を見て誰か喜んでくれるかな、ということを心のなかに思い描いて、筆が動いてくれるか試そうと思う。

 

それではまたいつか…