山陰下道をゆく京都旅行の記録、長崎旅行から帰ってからの記録になってしまった。
完全にモチベーションが無に還る前に文章に残そうと思う。
自宅を出発したのは4/4の23:40だった。
北九州市はそこそこ交通量があるので、それを嫌って深夜に出たのだった。
記録によると4/5の11:00に島根県は出雲大社の近くにある道の駅「大社ご縁広場」に到着してる。
そこまでの過程を以下に記していきたい。
福岡県から関門トンネルを抜け山口県に入り、どの道を通ったかは覚えていないけれど国道191号線に出てひたすら北上した。
しばらくは海沿いの道で、光のきれいな時間に走っていれば快い気持ちになれただろうと思う。他の車は殆ど見なかった。
そうして50kmほどひたすら北へ走ると道の駅「北浦街道豊北」があった。
4/5、3:15の到着だ。山口県に入ったのが1:50とあるから、80分ぐらいかかっている。
この「北浦街道豊北」は2018年には全国No.1人気の道の駅に選ばれているなど、後で知ったことだけど、かなりいい感じの道の駅だったらしい。
トイレ休憩に寄らせてもらったのだけれど、今度は海鮮丼などを楽しみたい。
余談だけど、この近くに特牛という地名があった。
難読地名クイズに引っ張りだこだろうから知ってる人も多かろうけれど、これで「こっとい」と読むのだった。
軽く検索すると名前の由来について深く検索してるブログもあった。
それにしても特牛とは、なんとも縁起の良い名前だなあと思う。
この先、角島大橋や元乃隅神社など事前に調べていた名所もあったのだけれど、まずは京都に行かないと、ということで通り抜けた。
下関市の上、長門市に入ると海沿いに道の駅がいい間隔に点在するようになる。
「センザキッチン」「萩・さんさん三見」「萩しーまーと」「阿武町」「ゆとりパークたまがわ」そして「ゆうひパーク三隅」。
阿武町は最近誤送金で話題になった阿武町。
寄ったのは「ゆとりパークたまがわ」で着が5:00、次に「ゆうひパーク三隅」が5:50で、この頃には夜が明け始めていた。
さらに6:20には島根入りして「ゆうひパーク浜田」に着いた。
島根県に入ってしばらくすると海沿いの道が国道9号に切り替わるのだけど、京都へはずっとこの国道に乗っていけばいいので気持ちは楽だった。
島根県は西の石見と東の出雲に大きく分かれてる。
石見はもちろん石見銀山が見どころだけど、そこは帰りに寄ろうということにした。
そこで変わらず北上を続ける。
この時は朝日を受けて世界が輝いて見えていた。
海も山も、その入り組んだ地形に高さもまばらに密集してる家並みも、美しく構成された絵画みたいに目に飛び込んできた。
頻繁に止まるのもなんとなくはばかられ、運転中あまり目をやることができないのが残念だった。
旅行中使ってた中国地方の地図には、馬路や静間といった地名をメモしてる。
車窓からわずかに見えた景色が印象に残って、またこの道を通った時に一休みして、絵を描きたいと思ったからだった。
有名な景勝地だけじゃなく、ちょっとした風景になんとも言えない魅力を感じるのは、多くの人にあることだと思う。
道の駅「サンピコごうつ」を抜けて「ロード銀山」に着いたのは8:15だった。
ここで旅路は半分まで来ている。
「ロード銀山」はデカい穴子丼が名物らしい。
店が開くまで寝て休む誘惑に駆られたけど、結局40分仮眠して、出雲に入ったのは9:05だった。
出雲は神話の地というけれど、海沿いの美しい土地だなあという印象に、太古の昔の神々の逸話がそこはかとないノスタルジーを添えているようで、ここも妙に印象に残ったのだった。
山陰本線のトンネルが山に開通していて、電車というのがまたノスタル成分を発散してる。
赤褐色の屋根の家々が、豊かな緑の中に映えていた。
この先すぐに道の駅「きらら多伎」があって、そこではベーカリーでパニーニを頂いて休憩したっけ…
「きらら多伎」では海をぼんやり眺めたりもして、出発は10:30だった。
そこから30分、無事「大社ご縁広場」に到着した。11:00着だった。
ここで疲労の限界が来て、14:40まで仮眠を取らせてもらった。
出雲大社についてはあまり書くことがなかった。
ごく常識的に、道の真ん中を通らないとか、これは出雲だけだけど4回手を鳴らすとか、そういう決まりを守って真面目に参拝した。
平日の昼間なのににぎやかだったのを覚えてる。
あと、通りで頂いた割子そばが美味しかった。
出雲はそばも名高い。
割子そばというのはそばが円柱状のお椀に3段に分かれて重ねられ、それぞれにそばが入っている。
そのお椀につゆと薬味を入れて食べるのだが、一段食べるごとに残ったつゆを次の段のそばに移して、さらに新しいつゆと薬味を加えて頂くのだ。
私などは一盛りのそばをあっという間に情緒もなく平らげてしまうので、こうして分けてもらえると、なんだか3回そばを食べたような謎のお得感を感じるのだった。
またそう遠くないうちに記録に残したい感じ。
それではまたいつか