今日も今日とて戯言なのだ。
今日の午前「カラスの親指」を聴了した。
やはり彼はただ者ではなかった、というのがその感想だった。
楽しませてもらった。
そして現在は知念実希人の「硝子の塔の殺人」を聴いてる。
序盤の展開だから多分書いても大丈夫だろうけれど、主人公の医師が塔の主である自己中な爺さんをフグ毒で謀殺するのだ。
ところがまた別の登場人物が別の犯人に殺害されて…というのが話の流れ。
主人公の医師は同じく塔に居合わせた変人の探偵に擦り寄りつつ、別の犯人に自分の殺人もなすりつけようと奮闘する。
先の展開が気になる。
本で読んでいたら徹夜で読み明かしていただろうけれど、多分オーディオブックだと聞いてるうちに寝落ちしてしまうだろう…
ただ、1つ気になるのは主人公が毒殺に用いたのがフグ毒のテトロドトキシンだということだ。
テトロドトキシンは容量が足りないと、飲んだ者を仮死状態にするという性質がある。
その性質から、古来からブードゥー教の儀式で死からの復活という神秘を再現するために、その神官によって用いられたという記録もあるのだ。
だからもしかしたら、実は最初に殺されたはずの爺さんが生きていた、なんてこともありうるかもしれない。
あの爺さんが飲んだのはフグの肝臓を粉末にしたもので、テトロドトキシンの含有量には疑問符があるし、なかなか死なずにもがいてたのも伏線なのかもしれない…
ともあれ、ふんだんに名作ミステリーの名前が持ち出されるなど、メタミステリーの構造も持つ作品なので、読者がそういう風に考えるのも織り込み済みではないかとも思う。
明日は久々に朝が早い…
それではまたいつか。