午前9時半、朝の光に輝く国東の海は、大漁を予感させる泰然とした佇まいで、伯父と私の眼前に横たわっておりました。
天気は最高、風もそう強くなく、気分上々の滑り出し!
……ただ、船酔いが酷くてですね。
陸を離れ2時間ほどしたころ、胃の違和感は抑えがたいものになっていました。
頼みの酔止めも奏効せず。
12回ぐらい噴水のようにゲロったあげく船底で伸びる醜態をさらします。
まるで胃を直接握られ絞られているよう。
ちょっと楽になっては釣り、吐き、伸びては釣りの繰り返し。
無心に水平線の彼方を見つめつつ、釣り竿に一縷の望みをたくします。
陸に戻ったのは、出航から3時間半後のことでした。
釣果は坊主でした。
海が綺麗でとても楽しかったです。
それではまたいつか