厭世庭園

As good as it gets

快感ドライブ ~女の子の絵を添えて~

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今日のストックなのでした。

今週は2時間運転しなきゃならない日が3日あり、単純に時間が削られるし、運転が苦手で神経も削られるしで、なかなかヘロヘロしております。

ストック万歳\(^o^)/……

 

ところで唐突ながら、運転は苦手と申し上げたのですが、なぜか同時に気持ちよくもあるんですよね。

運転というより、自分の意志で高速移動してる状態が快感だというのが正確だと思うものの……

こう、移動するにつれて新しい景色が開けてくのがワクワクするような。

 

なんでそんな風に感じるのか、ディラン・エヴァンスの『感情』なるえらくシンプルなデザインの本にのってた仮説なのですが、感情は進化の過程で特定の行動に紐付けられたのだという説があって、それが答えの1つではないかと思っています。

例えば速く移動できるのは生存の上で捕食・逃走・探索と様々な面で有利だから、そのような生物種は、他の種が淘汰されていく中でも生き延びやすくなると思われます。

 

ここで先の仮説によると、原始的な快感という感情が遺伝的な変異によって生存に有利な性質の行動と結び付けられ、移動ならば、より高速な移動に快感がともなうようになったと言えそうなのです。

言い換えると、感情は生存に有利な行動を間接的にエスカレートさせる役割があるともいえるはず。

それはもちろん種全体の進化に影響するし、一方個体にとっても、頻度や能力の向上という面で影響していると推測できます。

 

私が運転していて快感を感じるのは、高速移動が生存に直結してた原始時代のおきみやげのおかげ、というのが理由のようです。

シンプルにいうと、私は原始人に近いのかもしれません……

みんながみんな、高速移動でヒャッハーしてるわけじゃありませんし。

 

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↑ディラン・エヴァンス著『感情』

画像はアマゾンで拾いました。

 

ここからはやや下世話な話なのですが……

この説が事実だとすると、恋愛感情や性行為の快感も、繁殖の促進のために生じたのかもしれません。

もし恋愛感情がなかったら、成立してなかったカップルも多いでしょうし。

私達は自然に恋愛感情をいだき、性行為にはもとから快感がともなっているというのが常識的な認識だと思うのですが、それらは逆だったかもしれないわけです。

 

ただ恋については、熱い時期は通常半年から1年ぐらいで冷めて(相手は自分とはまったく別の人間だということを直視せざるを得なくなってくるから)、その間に交尾するにしても避妊やら中絶やら人間独自の行動によって繁殖は促進されないので、特に先進的とされてる地域では、恋愛感情は生存戦略にそこまで寄与してなさそうに思われます。

 

性行為に関しても人間の皮肉で、むしろ快感がともなっているからこそ、それが目的になってしまっている面は確実にあるはずです。

というより、子作りを明確に目的として行う機会の方がごく少数な気も。

さらに、快感が得られるならいわゆる正常な性行為を離れた行為であっても成立し得たり、あるいは、それが止まらくなったり、それでしか快感を感じられなくなったりと、人間においては、快感と性行為が結びついた弊害(動物的な生存戦略という側面からの)が多すぎたようです。

 

なんともまあ、人間というのは動物的な本能の狂った生物種だなぁとしみじみ思うのでした。

 

それではまたいつか